OAPECとOPECの違い

OAPECとOPECの違い

OAPECとOPECの違い

- 概要 -

OAPECとは、1968年の第三次中東戦争でイスラエルを支援した欧米諸国への石油輸出を禁じたアラブ諸国と非アラブ諸国との対立を契機に発足したアラブ諸国によるアラブ石油輸出国機構のこと。OPECとは、産油国側が生産量や価格の決定権を握るための1960年に発足した石油輸出国機構である。

- 詳しい解説 -

OAPECとは、アラブ石油輸出機構のことで、アラブ諸国の産油国で構成されている。1968年に第三次中東戦争を巡って、後述するOPEC加盟国のうち、イスラエル支援国への石油輸出をストップしたアラブ諸国とそれに従わなかった他国との対立がきっかけとなり、サウジアラビア、クウェート、リビアの3カ国によって設立され。現在の加盟国は10ヶ国。

それに対してOPECとは、石油輸出国機構のことで、1960年イラン、イラク、クウェート、サウジアラビア、ベネズエラにより設立。現在12カ国で構成されている。その目的は、それまで国際石油資本に従属していた石油産出国が自らの利益を守り、生産量や価格の決定を行うためである。OPAECはOPECの決議に従うことが明記されており、OPECを補完する立場である。