アーティストとデザイナーの違い

アーティストとデザイナーの違い

アーティストとデザイナーの違い

- 概要 -

アーティストとは、自己表現のために物を作る者のことである。それに対してデザイナーとは、クライアントに依頼されたり、自己表現以外の目的があって物を作る者のことである。

- 詳しい解説 -

アーティストとは、自己表現のために芸術(アート)を創作する者のことである。創作の動機は、自発的に内的な感情や思想を表現することがまず第一である。他者からの理解や、利益を意識することによって影響される部分はデザイナーと比べて少ない。つまり、アーティストは主観的に創作活動を行っている。

それに対してデザイナーとは、ある目的に沿ったものを作ったり、設計したり、創造したりする者である。そこには自己表現の余地もあるが、それ以上に、商業デザインの場合であれば、依頼主の意向や依頼の趣旨に合ったものを作らなければならない。つまり、デザイナーは客観的に創作活動を行っている。しかしなかには、デザイナーと呼ばれる職業であってもアーティストに近い者もいる。例えばファッションデザイナーの中には、流行や売れるか売れないか以上に、その時に感じている思いを表現するために服をデザインしている者もおり、そうして作られた洋服は、洋服としては珍奇であっても限りなくアートに近い作品となっている。