遺伝子と染色体の違い

遺伝子と染色体の違い

遺伝子と染色体の違い

- 概要 -

遺伝子とは、遺伝情報を伝達する情報内容のことで、具体的な遺伝子という物質が存在するわけではない。それに対して染色体とは、遺伝情報を持ったDNAがたんぱく質と結合した構造物である。

- 詳しい解説 -

遺伝子とは、遺伝情報を伝達する情報内容のこと。具体的な遺伝子という物質が存在するわけではない。聖職者であり植物学者だったメンデルが遺伝の法則を発見したが、当時は遺伝子という「概念」にすぎず、後に遺伝子の実態として染色体が確認された。

それに対して染色体とは、遺伝情報を記録しているDNA(デオキシリボ核酸)がたんぱく質と結合した構造物である。色素で染まりやすいため染色体の名前が付いた。染色体の代表は性染色体で、性別を決定する重要な役割を果たしている。