インドカレーとタイカレーの違い

インドカレーとタイカレーの違い

インドカレーとタイカレーの違い

- 概要 -

インドカレーとは、インドで食べられているカレーのことで、炒めた玉ねぎとスパイスを多用する点に特徴がある。北インドではナンやチャパティと一緒に食べるが、南インドではご飯と食べる。それに対してタイカレーとは、タイで食べられているカレーのことで、生のハーブやスパイスを多用する点に特徴がある。ご飯と一緒に食べる。

- 詳しい解説 -

インドカレーとは、インドで発達した、スパイスを多用する料理の総称である。玉ねぎを炒めたベースに多種多様なスパイスを使って味付けするのが特徴。各家庭や地域によって使うスパイスは異なる。日本では北インド系の高級料理のカレーの流れを汲んでインド料理店が多く、カシューナッツのペーストを使ったこくのあるカレー、タンドールという釜で焼かれる小麦粉を発酵させた(または膨張剤を使った)ナンという三角形のパンが人気。しかしインドの庶民の食事では、さらりとした汁気が多いカレーと全粒粉から作った無発酵の平たいチャパティがよく食べられている。

南インドでは魚介の具を使ったり、北インドとは異なるスパイスや材料や料理がある。タイカレーは、タイのカレーで、スパイスよりも生のハーブを多用する。とうがらし、生姜に似たカー、コブミカンの葉、レモングラス、コリアンダーなどをすりつぶしたものに、魚から作られたナンプラーという醤油(魚醤)や、酢またはレモン汁、砂糖を味付けに使う。トッピングにも生のハーブをたっぷり使う。特に独特な匂いのコリアンダーリーフ(パクチー)をふんだんに乗せて食べる。酸っぱく辛い味のエビスープ、トムヤンクンが有名。