円高とデフレの違い

円高とデフレの違い

円高とデフレの違い

- 概要 -

円高とは、為替相場で日本円の価値が外国通貨に対して高くなっている状態のこと。それに対してデフレとは、デフレーションの略で通貨収縮の意味。物の値段が安くなって経済が停滞したり企業の倒産が増えるなどの現象を指す。

- 詳しい解説 -

円高とは、為替相場において相手国の通貨に対して日本円の価値が高い状態のこと。1ドルが100円のときと、1ドルが200円のときとを比べると、数字だけを見ると一見1ドル200円の方が高いように思えるが200円で1ドルの価値しかなく、200円が2ドルの価値になる1ドル100円の方が円の価値が高いのである。円高のとき、輸入品を扱う企業にとっては安く仕入れることができ利益が増えるが、輸出産業にとっては海外での販売価格が高くなり売れにくくなるデメリットがある。

それに対してデフレとは、デフレーションの略語で、経済活動における通貨の流通規模が収縮している状態のことである。通貨の価値が高くなるのに比例して物価が安くなるが、企業側にとっては物を売っても収益が上がらず、企業の倒産、失業者の増加などの社会問題を引き起こす。