親知らずと虫歯の違い

親知らずと虫歯の違い

親知らずと虫歯の違い

- 概要 -

親知らずとは、最も奥に生える臼歯のこと。虫歯とは、歯を溶かす菌が繁殖し酸によって歯のエナメル質、次に象牙質が溶けて穴が空く状態のこと。

- 詳しい解説 -

親知らずとは、前から数えて8番目の奥歯である。最も奥に生える臼歯で第3大臼歯と言う。成人してから生えることが多いため、「生えたことを親が知らない」という意味で親知らずと呼ばれるようになった。親知らずは全く生えない人や1本しか生えない人もおり、4本すべて生える人の割合は現代人では35%と言われている。縄文時代の8割から時代が下ると低くなるのは柔らかい食物を食べるようになったことによる。親知らずは斜めに生えたり、歯肉を噛んで痛んだり、そのために歯磨きがし難く虫歯になりやすい。かつて歯科医で抜くことを勧められることも多かったが、近年は自前の歯を活かすために温存する方向に変わっている。

それに対して虫歯とは、食べかすなどを餌とするミュータンス菌が繁殖して酸を出し、それによって歯が溶け穴が空くこと、またその状態を指す。