会席料理と懐石料理の違い

会席料理と懐石料理の違い

会席料理と懐石料理の違い

- 概要 -

会席料理とは、酒を飲む宴会のためのコース料理である。一方、懐石料理とは茶懐石ともいい、茶席の前に食べる軽食のことである。

- 詳しい解説 -

会席料理とは、もともとは俳人や歌人たちの句会「会席」の後に、参加者が楽しむ食事として始まった料理の形式のことである。お酒を飲むことを中心とした料理で、今日では披露宴や宴席で出される宴会向けのコース料理のことを指している。酒を飲みながら食べる料理であるため、前菜、煮物、刺し身、焼き物などが先に出て、飯と汁はいちばん最後に出てくる。

それに対して懐石料理とは、もともとは茶席の前に供される軽めの食事のことで、客人をもてなす料理のことである。懐石の語源は、禅寺で僧侶たちが寒さと飢えをしのぐために「懐に入れていた温かい石」だといわれる。会席料理との区別のために、茶懐石ともいう。飯と汁は最初に出る。本来は茶席の前に食べる簡素な食事だったが、現在では会席料理と変わらない豪華なコース料理を懐石料理として出す店もあるため混同がおきている。