外反母趾と痛風の違い

外反母趾と痛風の違い

外反母趾と痛風の違い

- 概要 -

外反母趾とは、足の形に合わない靴を履くなどの理由で足の親指がくの字に曲がった状態になり関節が痛んだり炎症したりする状態、疾患のこと。通風とは、尿酸が蓄積し関節に結晶となって付着することによって痛みが発生した疾患のこと。

- 詳しい解説 -

外反母趾とは、足の親指が小指方向に大きく曲がってしまった状態が恒常化し、関節が痛んだり炎症を起こしたりする疾患のことである。これに似たもので、小指が親指の方向に曲がってしまった症状は内反小趾(ないはんしょうし)と呼ばれる。

それに対して通風とは、高尿酸血症に起因し関節炎を主症状とする疾患のこと。通風の名前は「風が吹いても痛い」という激痛を伴った症状から名づけられた。通常、血液中には尿酸が含まれているが、食生活や遺伝の影響で尿酸値が高い状態が続くと関節に蓄積し結晶化、関節炎を起こす。治療法は、食事のコントロールと同時に、尿酸の体内での過剰産生を抑制する薬、尿中への排泄を促進する薬の服用である。足の指の痛みという点で、外反母趾と通風は似ているため、外反母趾だと思って受診をして、通風とわかるケースも多いが、立ったり歩いたりする動作に伴って痛む場合は外反母趾、何もしなくても痛む場合は通風である可能性が高い。