賀正と謹賀新年の違い

賀正と謹賀新年の違い

賀正と謹賀新年の違い

- 概要 -

賀正とは、お正月(=正)を祝うこと(=賀)の意味の漢文である。簡素な表現であり、目上の者に対する挨拶には使わない。それに対して謹賀新年とは、新年を「謹んで」祝うという気持ちが込められた漢文であり、目上の者に対しても使われる。

- 詳しい解説 -

賀正とは、お正月(=正)を祝う(=賀)、という意味の漢文である。簡素な表現であり、上司や取引先、目上の者に対する挨拶としてはぶっきらぼう過ぎるため不適切である。「新春」「迎春」も同様の理由で目上には用いない。

それに対して、謹賀新年とは、新年を「謹んで」お祝いします、という意味で、相手を敬い謙る気持ちが込められた漢文である。そのため、目上の者に対する年賀状の挨拶として適している。似た言い回しに、「恭賀新年」(うやうやしく新しい年をお祝いする)がある。