華族と貴族の違い

華族と貴族の違い

華族と貴族の違い

- 概要 -

華族とは、日本の近代(明治から昭和初期まで)に存在した特権階級のことである。それに対して貴族とは、日本の古代から江戸時代までの公卿や公家のこと、また、ヨーロッパにおける領主や王家の親戚などの特権階級のこと。

- 詳しい解説 -

華族とは、1869年(明治2年)から1947年(昭和22年)まで日本に存在した世襲の特権階級のことである。公家、大名、国に対して勲功を挙げた者に爵位を与えて華族とした。公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵の5つの爵位があった。

それに対して貴族とは、社会の中の特権階級を指す言葉で、日本の歴史上は、古代から江戸時代まで天皇に仕えていた公卿や公家を指す。ヨーロッパの場合は、王や皇帝と繋がり、自分の領地である地方を支配する権力を持つ世襲の特権階級のことである。経済的に恵まれた特権階級という意味で華族は明治から太平洋戦争終結まで続いた貴族制度といえる。