- 概要 -
貴族とは、土地の所有や公的役職を独占する特権階級である。それに対して豪族とは、古代において富を蓄え力を持った地方の一族のことで、豪族のなかから権力者が現れたり、貴族に発展したりした。
- 詳しい解説 -
貴族とは、日本においては平安貴族、ヨーロッパでは王侯貴族といった存在が知られている。広大な領地や権力の中枢を担う公的な役職を独占する特権階級を総称して貴族と呼ぶが、時代や国によって多様な貴族制度がある。明治から第二次大戦終結までに存在した華族は貴族的性格を持つ。
それに対して豪族とは、土地の所有によって農産物その他の収益を独占することで富を蓄え、財力、勢力を持った地域の有力な一族のことである。地方の豪族を統治した大和朝廷のもと、豪族から平安貴族へと発展していった一族が多い。