- 概要 -
義務とは、各人がそれぞれの立場や役職において必ずやらなければならない行いや勤めのこと。それに対して責務とは、責任と義務をあわせ持った概念であり、責任を持って行うべき義務といえる。
- 詳しい解説 -
義務とは、法律や社会通念などを根拠に各人がおかれた立場において当然行うべきであるとされるもの。憲法において規定される国民の義務は、被保護児に教育を受けさせる義務、勤労の義務、納税の義務である。職業によっては法律に規定された守秘義務がある。
責務とは、責任と義務をあわせた意味を持ち、各人が自覚をもって責任ある行為や勤めを行うことである。法律では、行政法において多用される用語である。義務に比べて、政策的目標の意味に近い。