キャノーラ油と菜種油の違い

キャノーラ油と菜種油の違い

キャノーラ油と菜種油の違い

- 概要 -

キャノーラ油とは、セイヨウアブラナの品種キャノーラから搾った食用油のことである。それに対して菜種油とは、セイヨウアブラナの日本国産種の種子から搾った食用油のことである。

- 詳しい解説 -

キャノーラ油とは、セイヨウアブラナの品種改良したキャノーラ種から搾られた食用油のことである。もともとセイヨウアブラナから搾った油には過剰摂取によって心臓障害を起こす不飽和脂肪酸「エルカ酸」が40%も含まれているため、カナダでエルカ酸を含まないセイヨウアブラナが品種改良された。それが「キャノーラ種」である。キャノーラ油は不飽和脂肪酸であるオレイン酸が約60%、リノール酸を20%〜30%、αリノレン酸を10%〜15%程度含む。キャノーラ油は遺伝子組換え作物(GMO)を原料としているが遺伝子組み換え食品の表示義務は無いため、安全性に不安が残る。

菜種油とは、もともとはアブラナから搾った食用油の全般を指すが、とくに日本では、もともとエルカ酸を含まない国産アブラナの種子から搾った食用油のことを、キャノーラ油と区別するためにこう呼ぶ。