芸術とデザインの違い

芸術とデザインの違い

芸術とデザインの違い

- 概要 -

芸術とは、作家の内面を表現する活動や創作活動の事である。一方デザインとは、芸術と同様の一面もあるが、純粋な自己表現の他に「商品」や「使用」などを前提とした創作である。

- 詳しい解説 -

芸術とは、何かを創造したり創作したりすること、とくに自己の感情や思想を様々な方法を用いて表現することである。芸術の意味の英語artは「技術」と同じ意味だったが、物を作ることで終わらず、表現された物や表現活動を通じて、自他の感情を動かすものが芸術といえる。絵画、音楽、舞踊、著述、写真、など、その方法は多岐にわたり、技術の革新や人々の意識の変化にともない芸術の概念やその範囲も広がっている。

それに対してデザインとは、本来は「設計」の意味の英語designからきており、物の形を考えたり計画したりすることである。芸術とは違って、感動や感情を喚起する作用があるかどうかは関係ないが、ニューヨーク近代美術館(MOMA)によるプロダクトデザインをアートとして展示することや、思想家の柳宗悦による民芸運動など、日用品の中にも芸術品として認められるものもある。