紅茶と抹茶の違い

紅茶と抹茶の違い

紅茶と抹茶の違い

- 概要 -

紅茶とは、チャの木の葉を乾燥、発酵させた茶葉とその飲み物のこと。お湯を注いだときの水色(すいしょく)から「紅茶」と呼ぶ。それに対して抹茶とは、チャの木の葉を蒸したものを粉状に挽いたもの。特に茶道で飲まれている。どちらも同じチャの木から作られている。

- 詳しい解説 -

紅茶とは、ツバキ属の常緑樹であるチャの木の葉を摘み取り、乾燥させ完全発酵させた茶葉のことで、またその茶葉を使った飲み物のことである。お茶が大航海時代にヨーロッパに紹介され人気を博し、植民地時代にインドでチャの栽培が始まって、紅茶は広く世界で飲用されるようになった。英語のティー、フランス語のテは福建省南部の方言で茶を意味する「テー」という音に由来し、ロシア語やトルコ語のチャイは北京語や広東語の「チャ」という音に由来する。

一方、抹茶とは、日本で生産される蒸し製緑茶の一種(碾茶)を粉末にしたもので、それをお湯に攪拌した飲み物のこと。苦味が強く、香りも濃い。茶道のお茶会で飲まれるものとして一般庶民には馴染みのないものだったが、近年はお菓子やアイスに抹茶味が使われて広まっている。紅茶も抹茶も、同じチャの木の葉を使っているが、製法が異なる。