口内炎と舌癌の違い

口内炎と舌癌の違い

口内炎と舌癌の違い

- 概要 -

口内炎とは、口腔内の粘膜に白い水泡や凹んだ潰瘍ができて炎症する病気である。原因は栄養不良、細菌やウイルス感染、物理的な刺激などである。それに対して舌癌とは、舌にできるガンのことである。口内炎は数日から数週間で完治するが、舌癌の場合は進行すると腫瘍周辺の舌の一部や舌のすべてを切除するなどの手術が必要になる。

- 詳しい解説 -

口内炎とは、口腔内の粘膜に潰瘍や水泡ができ炎症がおきる疾患、またその状態のことを言う。場所によって舌炎、歯肉炎、口角炎、口唇炎等と呼ぶ。口内炎の原因としては、ビタミンB2不足、細菌感染、ウイルス感染、疲労、免疫力の低下、頬を噛んだり矯正器具の接触などによる物理的刺激によるものが考えられる。塗り薬を使用したり、口腔内を清潔に保ったり、栄養の偏りの場合はビタミンB2剤を服用したりすることで症状が改善される。

それに対して舌癌とは、舌にできる悪性腫瘍、ガンである。50〜70歳代の男性に多く発生する。好発部位は臼歯部付近の舌の縁から下面にかけてである。喫煙、飲酒、香辛料や酸味、熱い食べ物など刺激物の飲食、口腔内の不衛生、虫歯などがあると発症リスクを高める。手術療法と放射線治療、抗がん剤などで治療する。