極楽と天国の違い

極楽と天国の違い

極楽と天国の違い

- 概要 -

極楽とは、仏教において考えられた善人が逝くという死後の世界。極楽浄土ともいう。天国とは、キリスト教やイスラム教で考えられている神や天使のいる世界のこと。転じて、死後に死者が行く世界と考えられている。

- 詳しい解説 -

極楽とは、仏教の浄土宗系の宗派で説かれている理想郷であり、阿弥陀如来がいて、蓮が咲き、芳香、妙なる調べが流れており、望むだけ食べ物があり、一切の苦や悩みがない場所、南無阿弥陀仏をとなえれば死後誰でも極楽に行けると説いている。西方にあり、極楽浄土とも言う。仏教の開祖である釈迦は、死後の世界については全く語っておらず、極楽の概念は後世になって他宗教からの影響によって成立したといわれている。日常語としては、温泉やお風呂でリラックスするとき「極楽極楽」などと使う場合が多い。

一方天国とは、神や天使がいる世界のこと。キリスト教ではもともと聖書の中には天国に関する記述は明確にはないが、のちに信者の霊魂は死後に神の御許に召されると考えられた。イスラム教では死後の世界として天国の存在を説いている。