- 概要 -
昆布は肉厚でうまみ成分が多く、乾燥させて出汁の材料として、柔らかく煮て煮物やおでんの具、佃煮などで利用する。生食されることはほとんどない。それに対してワカメは薄く細く、うまみ成分も少ないため、生食や軽く火を通す汁物の具として利用されることが多い。
- 詳しい解説 -
昆布は褐藻綱コンブ目コンブ科に属する海草で、主な産地は、日本の北海道近海である。利尻昆布、日高昆布、羅臼昆布が有名。中国でも養殖されている。食物繊維、たんぱく質、カルシウム、鉄、ヨウ素が多く、ビタミンA、ビタミンB2も含む。また、グルタミン酸はうまみ成分として知られる。肉厚で幅が太く、煮るとヌメリがある。乾燥させることでうまみが凝縮され、出汁の材料として使われたり、煮物やおでんの具や佃煮などに利用される。
それに対してワカメは、褐藻綱コンブ目チガイソ科に属する海草である。葉は薄く細く、サラダや酢の物、ごはんに混ぜて生食したり、汁物の具として軽く火を通す。栄養成分は少なく、乾燥させてもうまみは増えない。