- 概要 -
殺菌とは、ばい菌などの一部を殺すことである。それに対して滅菌とは、真菌や細菌の一切を死滅させることである。
- 詳しい解説 -
殺菌とは、真菌や細菌を死滅させる（殺す）ことである。その対象となる菌の種類は問わず、また、それらが何割くらい死滅したかは定義されていない。そのため、殺菌は全ての菌を死滅させるわけではなく、効果は限定的、一時的なものである。殺菌には、紫外線、煮沸、消毒薬などの方法がある。
それに対して滅菌とは、対象物に付着している全ての菌を完全に死滅させることである。日本薬局方では、被滅菌物に微生物の生存する確率が 100万分の1以下であること、と定義している。滅菌操作は物品に対して行われ、人体を滅菌することができない。滅菌方法には加熱、電磁波、化学作用によるものがあり、どれも人体にとって細胞が破壊される危険なものだからである。よって、「手を殺菌する」とは言えても、「手を滅菌する」とはいえない。