ざるそばと割子そばの違い

ざるそばと割子そばの違い

ざるそばと割子そばの違い

- 概要 -

ざるそばとは、ざるに盛ったそばのことである。それに対して割子そばとは、出雲地方でポピュラーなそば料理の形式で、三段重ねの丸い漆塗りの器にそばが盛ってあり、つゆをかけて食べる。

- 詳しい解説 -

ざるそばとは、ソバの実を挽いたそば粉に水と塩、小麦粉を加えてこねて伸ばして細く切った麺料理の一種で、茹でた後に水にさらして冷たく締めたそばをざるに盛ったものである。ふつう、千切りにした海苔が乗っている。

それに対して割子そばとは、島根県出雲地方の郷土料理で、「挽きぐるみ」というそば全粒粉を用いた色の濃いそばを、割子(わりご)という三段重ねの丸い器に盛ったものである。器は朱塗りで、ねぎ、大根おろし、もみじおろし、削り節等の薬味をのせ、つゆをかけて食べる。江戸時代にそばを野外で食べるために弁当として用いたことに由来する。