社会福祉と社会保障の違い

社会福祉と社会保障の違い

社会福祉と社会保障の違い

- 概要 -

社会福祉とは、社会的弱者を支える社会の仕組みである。一方社会保障とは、社会福祉も含めて、国民の生活の質を保障するための仕組みである。

- 詳しい解説 -

社会福祉とは、社会的な弱者が困っていることを解決したり、手助けをしたりするために社会全体で支えることである。たとえば児童福祉であれば、子どもを預けて働きに行きたい人のための保育園、貧困や虐待で親が子どもを育てられない場合の児童養護施設、障がい者福祉であれば、デイケアや特別支援学校、介護が必要な人とその家族のためのデイサービスや養護老人ホームなど、制度と施設が代表例としてあげられる。

一方、社会保障とは、憲法で定められている「健康で文化的な最低限度の生活」を万人が送れるようにするための、社会的な制度の全てを指す。先の社会福祉も、社会保障の一部といえるが、他にも社会保険、労働保険が該当する。近年は社会保障=セーフティネットという言葉も当てはめられている。しかし逆に、社会福祉を社会保障を含んだ広い意味にとる場合もあり、共通する部分を持っている。