社会保障と生活保護の違い

社会保障と生活保護の違い

社会保障と生活保護の違い

- 概要 -

社会保障とは、社会的な弱者を保護、救済するための救援策、セーフティネットのことである。それに対して生活保護とは、収入を得ることができない者に対して、基本的人権が守られる範囲で生活全般にかかる費用を税金でまかなうことである。

- 詳しい解説 -

社会保障とは、病気や怪我や死亡、失業、離婚、老化などの個人的リスクによって貧困に陥ることを予防したり、貧困者を救うことで、生活安定を促す社会的サービスのことである。日本では国家行政として行われている。老齢年金、生活保護、介護保険、児童手当、障害手当など、出産から老後まで幅広く弱者を救済するための仕組みである。社会保障は社会福祉と同義語だが、広義には公衆衛生の概念も含む。

それに対して生活保護とは、心身の病気や老齢などによって収入がない者に対して最低限度の生活を保障するための制度である。住宅提供、医療、教育なども無料で受けられる。しかし働かずに収入が得られるため、本来は生活保護費受給者の条件に当てはまらない者による生活保護詐欺や、生活保護費受給者を搾取する貧困ビジネスが問題になっている。