- 概要 -
神経症とは、極度のストレスによって心、精神、感情に不調が現れることである。一方心身症とは、極度のストレスによって体の器官に不調や異常が起きることである。
- 詳しい解説 -
神経症とは、極度のストレスにより精神的に不安定な状態が継続して、こころや感情に不調を来たす病気である。疲労感、不眠、不安感、強迫感、恐怖感、憂鬱、いらいら、食欲不振、無気力、自律神経失調など、さまざまな様態で現れる。ノイローゼの訳語として用いられたが、今日では症状によって診断するため、医学的用語として神経症は使用されなくなっている。
それに対して心身症とは、強いストレスが原因で体の各部位に不調が生じることである。たとえば、胃潰瘍や円形脱毛症、便秘、下痢など、さまざまな場所にさまざまな症状で現れるため、心身症という呼び名は、心因性の病気を総称する概念であり、具体的な疾患名ではない。