神社と天満宮の違い

神社と天満宮の違い

神社と天満宮の違い

- 概要 -

神社とは、日本神道において信仰されている神々を祀った施設のことである。それに対して天満宮とは、平安時代の学者・役人の菅原道真を祀っている。

- 詳しい解説 -

神社とは、日本固有の神々を祀る建物を含んだ宗教的施設のことである。神社のほかに、大社、神宮、と言う場合もある。祭神は古事記に登場する神々アマテラス、タケミナカタ、タケミカヅチ、スサノオなどから、山や川を神格化した自然神、天皇家の祖先が祀られている。

一方天満宮とは、菅原道真を祭神とした宗教施設である。天神、菅原神社、ともいう。平安時代中期、菅原道真は優れた学者で役人だったが、政敵によって左遷され不遇のまま死んだ人物。道真の死後、御所に雷が落ちたり、敵対勢力が次々怪死したため「道真の祟り」と恐れられ、祟りを沈めるために朝廷が道真を祭ったことが天満宮の起こりである。雷神と同一視され「天神」と呼ばれるようになった。天満宮も神社の一種であるが、皇族ではない一般人が神となった例。もとは祟り神(たたりがみ)だが、後世では道真の優秀さにあやかって学問の神として信仰されている。