スンニ派とシーア派の違い

スンニ派とシーア派の違い

スンニ派とシーア派の違い

- 概要 -

スンニ派とは、イスラム教徒のうち、開祖ムハンマドの後継者たる政治的宗教的指導者(カリフ)として、信徒たちの共同体の合意によってカリフを決めるべきと考える者たちを指す。それに対してシーア派とは、ムハンマドの子孫を後継者とすべきと考える者たちを指す。シーアとは「党派」の意味である。

- 詳しい解説 -

スンニ派とは、イスラム教徒のうち、開祖ムハンマドの後継者たる政治的宗教的指導者(カリフ)として、信徒たちの共同体の合意によってカリフを決めるべきと考える者たちを指す。ムハンマドの定めた慣行(スンナ)を重視している。

それに対してシーア派とは、ムハンマドの子孫を後継者とすべきと考える者たちを指す。シーアとは「党派」の意味である。カリフ制は途中で断絶したがオスマントルコ帝国の君主(スルタン)がカリフを名乗っていた。しかしトルコ帝国消滅により現在までカリフは不在である。世界ではスンニ派が主流で、スンニ派が多い国はトルコ、エジプト、イラク、シリア、サウジアラビアなど。シーア派が多い国はイラン。イラクやアフガニスタンは両派が拮抗しており内紛の原因となっている。