セーターとフリースの違い

セーターとフリースの違い

セーターとフリースの違い

- 概要 -

セーターとは、羊の毛(ウール)やポリエステル、アクリルなどの毛糸を編んで作った上着のことである。ウールのセーターは暖かいがチクチクした刺激を感じる場合がある。
それに対してフリースとは、ポリエステル繊維を用いた厚みがあって暖かく軽い生地、およびフリース生地を使った上着のこと。フリースとは元々は刈ったばかりの羊の毛のこと。

- 詳しい解説 -

セーターとは、もともと羊の毛糸(ウール)で編んだ衣類のこと。11世紀ごろにノルマン人が地中海に進出した際にイスラム文化の手芸技術を学んだ後、イギリスの漁師の防寒着として発達した。英語ではsweaterスェーターと書き、汗を意味する単語sweatからできた「汗をかくもの」というのが語源である。一説には、フットボールの選手が汗をかいて減量するために着たことからsweaterの名がついたという。現在はウール以外にも、ポリエステルやアクリルなどの化学繊維で編まれたものが多い。

それに対してフリースとは、ポリエステルの一種であるポリエチレンテレフタラートから作られた起毛の不織布で作った衣類のこと。ペットボトル容器の原料と同じで、ポリエチレンテレフタラートの頭文字からPETと呼ばれる。もともとのフリースfleeceという単語は、羊から刈り取った丸々一頭分の羊毛のことを指していた。