- 概要 -
石炭とは、植物が堆積して長い時間をかけて変質した
化石燃料である。それに対して木炭とは、木材を蒸し焼きして炭にしたものである。
- 詳しい解説 -
石炭とは、化石燃料であり、可燃性があるため、調理や暖をとるのに用いられ、火力発電所でも持ちられる。古生代から新生代にかけての地層で、植物が腐敗分解する前に地中に埋もれ、地熱や地圧を受けて長期間の末に変質した物質である。植物の化石でもある。
それに対して木炭とは、木材を無酸素加熱したものである。いわゆる「炭」のこと。日本では備長炭が有名。石炭の場合は、可燃物が熱分解することで発生した可燃性ガスが燃焼する、分解燃焼によって燃えるのだが、木炭の場合は、蒸発も分解もしないで、固体の表面が燃焼する表面燃焼という現象である。どちらも炭素を主成分としている。