総理大臣と天皇の違い

総理大臣と天皇の違い

総理大臣と天皇の違い

- 概要 -

総理大臣とは、内閣総理大臣の略称であり、国民からの投票によって選出された国会議員の投票によって選ばれる行政の最高権力者である。一方、天皇とは、アマテラスを始祖とし日本を最初に統治した大和朝廷から続く皇族の長で、日本国憲法においては、国民の象徴とされている。

- 詳しい解説 -

総理大臣とは、内閣総理大臣の略称である。総理、首相とも言う。国民からの投票によって選出された国会議員が、内閣総理大臣指名投票を行い、多数決によって議決し指名する。総理大臣の条件は、国会議員でありかつ文民であることである。天皇は、国会の指名に基づいて内閣総理大臣を任命する。行政府である内閣の長であり、事実上政治の最高権力者である。

一方、天皇とは、日本神話に登場するアマテラスの子孫とされ、日本を最初に統治した大和朝廷から連綿と続く皇族の長である。平安時代まで権力者として君臨、鎌倉時代〜江戸時代の幕府政権でも権威付けに利用された。明治維新後の大日本帝国憲法では国家元首とされた。太平洋戦争の敗戦によって政治権力を剥奪され、日本国憲法において国民の象徴とされる。外交や儀礼など限られた職務を行う。