台風と爆弾低気圧の違い

台風と爆弾低気圧の違い

台風と爆弾低気圧の違い

- 概要 -

台風とは、中心付近の最大風速が17m/s以上の熱帯低気圧のこと。熱帯の海上の暖かい湿った空気が上昇することによって発生発達する。それに対して爆弾低気圧とは、急激に発達した温帯低気圧を指す俗語である。暖気と寒気の差によって生じる。

- 詳しい解説 -

台風とは、熱帯低気圧から発達したもの。中心付近の最大風速が17m/s以上のものと定義され、勢力が弱まり最大風速がそれを下回ればまた熱帯低気圧と呼ばれる。熱帯低気圧は、暖かい南海上で水蒸気を含む上昇気流がもとになって発生、発達しながら日本付近まで北上してくるもの。日本の周辺海域の温度が低い時期は日本付近まで北上することはない。赤道以北、東経180度より西の太平洋発生したものを台風(タイフーン)、インド洋・南太平洋で生まれた熱帯低気圧をサイクロン、赤道より北、東経180度より東の太平洋、大西洋で生まれた熱帯低気圧をハリケーンと呼ぶ。

それに対して爆弾低気圧とは、正式な気象用語ではなく明確な定義はないが、中心の気圧が24時間以内に20ヘクトパスカル以上下がるような急激に発達した温帯低気圧を指す俗語である。温帯低気圧は、暖かい空気と冷たい空気の気温差によって発生するため、海上だけでなく陸上でも発生、発達する。台風が日本上陸後や通過した後に温帯低気圧に変わるのは、寒暖差による低気圧へと性質が変化するためである。