大仏と観音の違い

大仏と観音の違い

大仏と観音の違い

- 概要 -

大仏とは、数メートル以上の大きな仏像のことを指す。仏像の種類は多種多様であり特に決まりはない。奈良の大仏は盧舎那仏、鎌倉の大仏は阿弥陀如来である。一方観音とは、観世音菩薩のことで、仏になる寸前の修行者=菩薩のグループのうち、人々の悩みの声(音)に耳を傾けて世間を観るといわれる仏的存在である。

- 詳しい解説 -

大仏とは、仏教で信仰されている様々な種類の仏を表した立像、坐像で数メートル以上の大きさのものを大仏と呼ぶ。その種類のうち最も多いものは阿弥陀如来(阿弥陀仏)で、ほかに大日如来、盧舎那仏、釈迦牟尼仏、薬師如来などがある。大きさに関する定義ははっきりしてない。

それに対して観音とは、正しくは観世音菩薩という仏教で信仰されている仏的存在であり、十一面観音、千手観音、馬頭観音など、姿形や由来に基づく名前のついた観音の総称か、もしくはもっとも一般的な姿の聖観音のことを指す。如来や仏は質素な布を体にまとうだけの外観だが、観音像はきらびやかな装飾をまとっている。これは仏教の開祖・釈迦が王族出身だったことに由来する。悟りを開いて仏になる寸前の修行者で現世の人々を救う者である。