竜巻とハリケーンの違い

竜巻とハリケーンの違い

竜巻とハリケーンの違い

- 概要 -

竜巻とは積乱雲の下方に発生する猛烈な風の渦である。それに対してハリケーンとは太平洋の東部から太平洋上に発生した大型の熱帯低気圧のことである。

- 詳しい解説 -

竜巻とは、急激に発達した積乱雲の下方に下降気流が起き、局所的に強い風の渦が巻き起こる現象である。その発生メカニズムははっきり分かっていないが、気流の乱れが影響しているといわれている。英語ではトルネードと言う。アメリカ中西部は竜巻の発生回数が多いことで知られ、竜巻によって異空間へ飛ばされた少女の物語「オズの魔法使い」の舞台も中西部のカンザス州である。

それに対してハリケーンとは、赤道より北、東経180度より東の太平洋、大西洋で生まれた熱帯低気圧がさらに発達したもののこと。温かい海水の蒸気が上昇気流によって積乱雲となり、熱帯低気圧となり、さらに発達して中心付近の最大風速が64ノット(約33m/s)以上のものをハリケーンという。「台風」は同じメカニズムだが台風は西太平洋で発生したときの呼び方である。