タンゴとフラメンコの違い

タンゴとフラメンコの違い

タンゴとフラメンコの違い

- 概要 -

タンゴとは、アルゼンチン発祥でその後ヨーロッパでも広まった音楽のジャンルであり、またその音楽に乗せて踊るペアダンスである。一方フラメンコとはスペイン・アンダルシア地方が発祥でロマ族の文化に影響された音楽と踊りのジャンルである。

- 詳しい解説 -

タンゴとは、アルゼンチンのブエノスアイレスやウルグアイのモンテビデオ周辺において発達した音楽の種類、また、そうした音楽に合わせて踊るダンスの形式である。ヨーロッパで広まったタンゴはコンチネンタル・タンゴといい、アルゼンチン・タンゴと区別する。鋭いスタッカートを多用し、2/4拍子ないし4/8拍子の曲が多く、強拍部を強調したリズムをベースに、情緒的な旋律を乗せている。ダンスとしてのタンゴは、男女ペアで、体を密着させ、情熱的で力強い表現の多い踊りである。

それに対してフラメンコとは、スペインのアンダルシア地方で発祥した音楽と踊りの融合した芸能である。踊りの特徴は、つま先やかかとで床を踏み鳴らしてリズムをとることや、手首や指の動きが多いことである。歌とギターは力強く情熱的な音楽を奏でる。フラメンコの歴史はジプシー(ロマ族)や北西アフリカのベルベル人のコミュニティのなかから生まれたといわれる。