手帖と手帳の違い

手帖と手帳の違い

手帖と手帳の違い

- 概要 -

手帖とは、紙を重ねた小さなノートのようなもののことで、書き付けに使う。帖の字が常用漢字ではないため代わりに帳の字を使うようになった。それに対して手帳とは手帖と同様の意味の他に、あらかじめ内容が印刷されている部分とメモ書きができる白紙部分とをもった小さなノートのこと。母子手帳、生徒手帳など。

- 詳しい解説 -

手帖と手帖とは、どちらもほとんど同じ意味で、書き付けるための紙の束、冊子を表わす言葉である。帳の文字の方は、「とばり」や「幕」の意味が第一義であり、帖の文字は、紙を折り畳んだ折手本を指していた。本来は「手帖」と書かれていたのが、かつて当用漢字に「帖」の漢字がなかったために、当用漢字に含まれて居ない漢字を使う事が出来ず、似た意味で同じ音である「帳」が代用されるようになって「手帖」よりも「手帳」が一般的に使われるようになったと考えられている。