どぶろくとにごり酒の違い

どぶろくとにごり酒の違い

どぶろくとにごり酒の違い

- 概要 -

どぶろくとは、日本酒を造るときにできる米や麹から成る「もろみ」を濾さずに、そのままで飲む日本酒のことである。それに対してにごり酒とは、もろみをある程度だけ濾して、少し白濁している状態で販売する日本酒である。

- 詳しい解説 -

どぶろくとは、米、麹、水から作った醸造酒を、搾らず、濾さずにそのまま飲む醪(もろみ)の入った酒のことである。清酒の原型であり、「醪酒(もろみざけ)」とも言われる。どぶろくは比較的簡単に作れるため日本では古来より自家製のどぶろくが作られてきたが、現在の法律(酒税法)で酒の製造は禁じられている。どぶろくの製造解禁を巡って裁判もおきている。一方、2002年の行政構造改革によって、地域振興の一環として特別区内でのどぶろくの製造、飲食店、民宿等で提供する場合に限って販売が許可されるようになった。こうした地域を、どぶろく特区という。

一方、にごり酒とは、醪の中の米や麹の粒を目の粗い布などで濾した酒のことである。濾しきれない細かいもろみの成分が残って、白濁しているのが特徴である。しかし、にごり酒は清酒の一種である。清酒の定義として、酒を濾したもの、とされるため、目の粗い布でもろ過の工程を経ているにごり酒は清酒に該当する。