長芋と山芋の違い

長芋と山芋の違い

長芋と山芋の違い

- 概要 -

長芋とは、中国原産のねばりがある細長い芋のことである。一方、山芋とは、日本原産のねばりがある細長い芋のことである。天然物は自然薯という。山芋は長芋に比べて、味が濃く粘り気が強く、水気が少ない。

- 詳しい解説 -

長芋は、ユリ目ヤマノイモ科ヤマノイモ属の植物の根が肥大したもの。細長い筒状をしており、水分が多い。中国原産である。シャキシャキした歯ごたえがあるので、千切りにして和え物にしたり焼いたりして食べる。とろろ芋にした場合は、水分が多いため山芋に比べてねばりが少なくサラサラして淡白な味である。イチョウの形に似た大和芋も長芋の亜種であるが、長芋よりも水分が少なくねばりが強い。

それに対して山芋とは、ユリ目ヤマノイモ科ヤマノイモ属で、長芋との違いは日本原産であること、ねばりが強いこと、味が濃いことである。天然の山芋は自然薯(じねんじょ)と呼ばれる。ねばりが強いため、とろろにした場合はだし汁や醤油などで伸ばして食べる。お好み焼きの生地に混ぜるのにも向いている。長芋も山芋も、見た目が似ており両方を「山芋」と呼ぶ場合もある。ネバネバした成分はムチンである。