ナチュラルチーズとプロセスチーズの違い

ナチュラルチーズとプロセスチーズの違い

ナチュラルチーズとプロセスチーズの違い

- 概要 -

ナチュラルチーズとは、生乳から作られたチーズで加熱していないもののことである。それに対してプロセスチーズとは、ナチュラルチーズを原料として乳化剤を加えたり過熱したりする加工を経たチーズのことである。

- 詳しい解説 -

ナチュラルチーズとは、乳にチーズ発酵を行う菌が作用して、液体だった乳が凝固し発酵し熟成される発酵食品である。発酵食品のため比較的長期間の保存ができる。ナチュラルチーズは加熱処理をしないため、乳酸菌が生きている。日本でポピュラーな牛乳のチーズだけではなく、ヤギや水牛の乳などでも作られ、また菌の種類も地方によって異なり、ハードタイプやソフトタイプ、白カビのチーズ、青カビのチーズなど、世界各地で多種多様なナチュラルチーズが作られている。

それに対してプロセスチーズとは、ナチュラルチーズを細かくしたものを加熱して溶かし、乳化剤などを加えて再び成型した加工チーズである。加熱しているため乳酸菌は死滅している。均質的な味と品質で、長期保存が可能である。かつては日本で売られているチーズはプロセスチーズがほとんどだったが、食習慣の変化や流通の発達によって世界各地のナチュラルチーズが日本でも食べられるようになっている。